▲ 各地の算額約130面が初めて名古屋に集合!
算額は現在、青森県から長崎県まで日本各地で約1000枚残っている
のが確認されています。今回、日本各地から約130面の算額が名古屋
に集まります。全国の算額が一堂に会するのは初めての事です。
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■ 同時代の西洋に負けないレベル!
同位元素の発見でノーベル化学賞を受けた英国のフレデリック・ソディー
は幾何学でも功績を残しました。有名なのが、1936年に発表した
「ソディーの6球連鎖の定理」と呼ばれるものです。ところが、その定理は、
1世紀余り前の1822年、相州(現在の神奈川県)の寒川神社に掲げられた
算額にすでに記されていたことが分かりました。このように、和算は従来考え
られていたよりはるかに水準が高く、西洋数学で有名な法則や解法がいち早く
和算で得られていたケースが少なくありません。
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▲ お百姓さん、大工さん、魚屋さん、お侍さん・・・
みんな夢中になった!
江戸時代、日本では独自の数学「和算」が発展しました。和算は、幅広い庶民が
知的興味に導かれるままに発展させた点が、大きな特徴です。「算額」は、数学
の謎解きに挑戦して発見した「難問の解答」や「定理」を絵馬に描き、神社や寺に
奉納したものです。岡山市郊外にある神社に掲げられている算額には、侍や少年に
交じって日本髪の女性二人がそろばんを使って高次方程式解いている様子が描かれ
ています。各地に残る算額も、農民、大工、魚屋、16才の少女、代官所つとめの
武士など、様々な年齢、階層の人たちが掲げました。
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