先生 : |
君たちデカルトって知っているかな。 |
千香 : |
はじめて聞く名前ですね。 |
圭介 : |
このあいだ倫理の時間にそんな名前があったけど、 |
| 数学になにか関係あるんですか。 |
先生 : |
それが大有りなんだ。座標って知ってるだろう。 |
圭介 : |
座標って、いつも使っている (2, 3) みたいなのですか。 |
先生 : |
そう、点の位置を2つの数の組で表す方法のことだ。 |
千香 : |
そんなん知ってるもなにも、しょっちゅう使ってるやん。 |
先生 : |
そう。1次関数や2次関数のグラフを考えるときには、 |
| なくてならないものだったね。 |
| 実はそれを発明したのがデカルトなんだ。 |
圭介 : |
倫理の時間にでてきたから哲学者かと思ってたけど、 |
| 数学の研究もしてたんですね。すごいなあ。 |
先生 : |
大昔は数学は哲学の一部だとされていたし、 |
| そんなに驚くことじゃない。 |
| 実は、このデカルトって人は体が弱くって、 |
| いつも昼ごろまでベッドの上でごろごろしていたらしい。 |
千香 : |
なんだかうらやましいけど、その人すること無かったのかしら。 |
先生 : |
いやいや、きっと考え事をしてたんだね。ベッドの上で。 |
圭介 : |
哲学者っていい仕事ですね。 |